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NZラグビー情報&新型コロナ情報



先週の日曜日、ブレディスローカップを観戦に行きました。スクールホリデーの最終日ということで、たくさんの家族連れが見に来ていました。スタジアムは満員、、、と言いたいところですが、実は4000枚程売れ残ってしまったとのこと。毎年、テストマッチの時期は、海外から試合を見るためにツアーを組んでたくさんの観光客がくるので、新型コロナによるインバウンド減少の影響がここでも垣間見れました。


ということなので、観客のほぼ全員が国内のオールブラックスのファン。31,000人の観客のスタジアムは、新型コロナ前のような賑わいで、ビールの売れ行きも最高潮の様子でした。


試合前は、ほとんどの人がオールブラックスの勝利を予想していたことでしょう。キャップ数で圧倒する経験豊富なオールブラックス。方や、元チーフスHCのニュージーランドコーチ・デイブ・レニーが立て直しを図っている途中の新生ワラビーズ。どう考えてもオールブラックス優位と思われていました。試合が始まるまでは、、、、。


ビール片手に久々のテストマッチを満喫し余裕の笑みを浮かべていた観客が、試合が進むにつれ、何かが違うと、、、徐々に食い入るように試合を観はじめました。とにかく、ワラビーズのディフェンスが硬く、オールブラックスが前に出れない。トライシーンがたくさん観れると思い、ゴールポスト裏のチケットを取ったのに、なかなか敵陣ゴール前まで入ってこない。フラストレーションがたまる展開。


あっという間に80分が経過。そこから最後の9分間、観客は絶叫に近い応援でオールブラックスを援護しますが、結局、逃げ切った形で16−16の同点で試合終了。試合後、久しぶりに疲労感がどっと出ました。予想は圧勝だっただけに、同点だけど、なぜか負けた気分。


それでも、やっぱりテストマッチは面白い。スタジアムの雰囲気も最高でした。次のオークランドでの第2戦も楽しみです。


ところで、海外から試合を見ていた人は、きっと驚いたのではないでしょうか。3万人を超える観客、、、そして誰もマスクをしていないという状況。ニュージーランドは、現在、国内の感染者数0となって17日が経過しました(国境の隔離施設には約40名の海外帰国者の感染者がいます)。国内ではマスクもソーシャルディスタンスも取る必要はありません。コロナ前のいつもの日常です。


まるで、ニュージーランドだけが別世界のよう、と世界各国からの羨望を集めましたが、、、ニュージーランドはとにかく他国からの入国制限が厳しい、厳しすぎるのです。現在、ニュージーランド国籍もしくは永住権を持つ人、その家族、そして最近一部の州のオーストラリア人の入国が許可されるようになりましたが、すべての入国者はPCR検査の陽性陰性に関係なく、もれなく全員、政府が指定しているホテルで2週間の隔離が義務付けられています。その間に行われる2回の検査で陰性にならないと隔離施設から一歩も出ることは許されません。


隣国のオーストラリアでは、2週間の隔離なしで少しずつ外国人の受け入れを始めていますが、ニュージーランドでは、この水際対策が頑なに守られています。現在の市中感染0の状況では、もし入国規制を緩和することになったとしても、国民のかなりの反発にあいそうです。グローバリズムとナショナリズムについて考えさせられる今日この頃です。まだまだニュージーランドの鎖国は続きそうです。

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