真冬の寒さが厳しいニュージーランドですが、国内のコロナフリーの状況が80日以上続いています。マスクの着用やソーシャルディスタンスをとることもなく、いつもの日常です。ラグビーシーズン真っ盛りで、週末はあちらこちらで試合が行われ、SUPER RUGBY・アオテアロアでは、ニュージーランドチーム同士の白熱した試合がラグビーファンを熱狂させています。
この日常を維持できているのは、厳しい入国制限の恩恵です。海外からの帰国者は全員、政府が手配しているホテルで2週間隔離され、その間にPCR検査を2回受け、全て陰性にならないと隔離施設から出ることはできません。島国という地の利をいかして、海外との出入り口となる国際線空港で、感染者を一網打尽にしています。現在までに80名がこの網にかかり、54名が回復し、隔離施設に今いるのは26名です。病院で治療が必要な感染者はいません。
ニュージーランド国内は、市中感染がないコロナフリーの状態ですが、政府は第2波の到来を想定して着々と準備をしています。冬の到来に、インフルエンザワクチンの接種を勧めたり、いざという時の病床確保もしています。そして、第2波が来た時には、国全体ではなく、感染が発生している地域ごとに外出禁止などの措置をとり、以前のような大規模なロックダウンはせずに、経済活動は出来る限り止めない方針が決まりました。
現在、観光業を含め国内の経済活動は元に戻りつつあります。先週のスクールホリデーでは、たくさんのニュージーランド人が国内旅行を楽しみました。普段は海外からの旅行者で溢れる観光地を訪れ、自国の美しい自然や歴史・文化を改めて見つめ満喫するいい機会になったようです。しかし、一番痛手を受けているのは留学事業です。入国が許可されているのは、依然、ニュージーランドの国籍や永住権保持者とその家族に限られ、その中からも1日1、2人ずつ感染者が見つかっている状況では、留学生受け入れを手放しで歓迎してくれるようになるまで、まだまだ時間がかかりそうです。
当社にも来年度のラグビー留学に関する質問がきていますが、現在お答えできるのはニュージーランドの新型コロナ感染状況のみです。1日でも早く状況が好転し、国境が開くことになって、ラグビー留学の情報をお知らせできればと願っています。
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