立命館大学のコーチング終了後、リコー・ブラックラムズのスポットコーチとして、網走合宿に10日間参加しました。リコー・ブラックラムズには、ウエリントンのラグビー留学組が13人、またタマティやロビーなどNZ選手が5人いるので、ホームにいるような楽しい10日間のコーチングでした。リコー・ブラックラムズは、ジャパンラグビーとNZラグビーが融合することができるチーム環境がありますので、今後さらなるレベルアップが期待できますね。
全てを形にはめ込みパターン化させるチーム作り、言い換えれば、予めコーチにより作られたCircle of strength(チーム力の輪)に、各選手をはめ込んでいくコーチングを時折見かけます。しかし自分は、まずは各選手のSDACを最優先し、状況に応じて各自が判断しプレーする力を磨き、更に選手全員がStay Connected(意思統一や結束)すれば、そのCircle of strength(チーム力の輪)は選手それぞれの能力で永遠に広がっていくと思っています。
SDAC Scanning(前を見る) ↓ Decision making(判断する) ↓ Action(行動に移す) ↓ Communication(同時にコミュニケーションをとる) 「形と判断のバランス」
形を優先するか、各自の状況判断を優先するかは、チームによってそのバランスをとることが必要だと思います。
形を優先すればより強いStay Connected(意思統一や結束)が生まれますが、不測の状況下での各選手の適応が難しくなりますし、逆に、状況判断を優先すればより状況にあった適応が可能となりますが、Stay Connected(意思統一や結束)が難しくなるように思います。
この形と判断のバランスは、各選手の育った環境、文化、人種、パフォーマンスレベルなどを考えて、うまくコーディネートしていきたいといつも心がけています。とても難しいです。
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