世界中でオミクロン株が猛威を奮って、毎日驚くような感染者数が発表されていますが、ここニュージーランドも例外ではありません。1月の中旬まではなんとか国境の水際対策でオミクロン株の侵入を阻止ていたのですが、1月23日についにオミクロン株の市中感染が確認され、集まれる人数やマスク着用などの感染予防策が強化されました。感染予防策は強化されましたが、この先、感染が広がったとしてもロックダウンは行わないとのことで、ついにコロナとの共存に向けて舵が切られました。
2月5日現在の状況ですが、感染者は徐々に増えており、本日は過去最高の243名の感染者数となりました。政府の予想では、この先も感染者はますます増えていくとのことです。政府のオミクロン株対策として、とにかくワクチンのブースター接種を進めて重症者数をおさえ、医療の逼迫を回避したいとのこと。また、マスクの着用義務がかなり強化されて、感染予防効果の高いN95などのマスクの売り切れが続いています。
ニュージーランドの12歳以上のワクチン接種率は94%で、18歳以上で2回目接種から3ヶ月経っている人のブースター接種率は49%となっています。ワクチン接種のおかげなのか、それとも季節が夏だからか、入院患者数は10名前後をキープし、重症者はほぼ0の状況です。
感染が広がった際の対策としては、感染者は基本的に自宅療養で、自宅で検査キットを使って判定をし、陽性の場合は保健所にアプリなどを使って報告します。重症化リスクのある人は、保健所からモニタリングされて、必要と判断されたら入院となります。
そんなオミクロン株が広がりを見せている中、ニュージーランド政府がついに国境再開のプランを発表しました。2年間閉ざされていたニュージーランドの国境がついに開きます。政府のプランによれば、国境は以下の5段階で再開するそうです。
ステップ1:2月27日 オーストラリアに住むニュージーランド国籍と永住権保持者
ステップ2:3月13日 全世界に住むニュージーランド国籍と永住権保持者や技術労働者
ステップ3:4月12日 学生ビザなど既に発行されたビザを持っている人
ステップ4:7月から オーストラリア人、そしてビジネス関連のビザを持っている人
ステップ5:10月から ビジタービザ保持者
既に発行された学生ビザを持つ留学生は4月12日から入国ができるようになります。また、観光客は10月からニュージーランドに来ることができるようになりますが、ステップ4からは状況に応じて変更される可能性があるそうです。
国境が少しずつ開くとのことで、コロナとの共存が現実味を帯びてきました。
またいつか自由に海外を行き来できる日が来るように、オミクロン株の早い収束を願っています。
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