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ニュージーランドの入国規制が緩和




先日、ニュージーランド政府が、新たな入国規制の緩和策を発表しました。新しい緩和策は以下の通りです。


  • 4月12日(火)深夜より、オーストラリアの国籍及び永住権保持者、就労ビザや学生ビザをすでに持っている人は、ニュージーランドに入国できます。

  • 5月1日(日)深夜より ビザ免除国(日本を含む)の国籍を持っている人は、ニュージーランドに入国できます。


ニュージーランドに入国する際、以下の証明を持っていれば隔離をする必要はありません。


  • 出国前48時間以内の陰性証明(PCR、RAT、LAMP)

  • ワクチン接種証明書(ニュージーランド政府公認のワクチンの2回以上の接種が必要です)


ニュージーランド入国に際し、到着時と5もしくは6日目に抗原検査を受け、万が一、陽性になった場合は、PCR検査を受けなければなりません。陽性が確定した場合は、ニュージーランドの規定に則って、いづれかの場所で7日間(2022年3月18日時点)の隔離が必要です。


今回の入国緩和により、5月1日深夜より日本人のニュージーランドへの入国が可能となりました。ワーキングホリデーや短期留学生の入国も可能で、長期留学生も5,000人の人数制限内で受け入れていくようです。


ニュージーランドは、過去2年間の厳しい感染水際対策で、観光業と留学事業がほぼ壊滅状態になりました。国内でなんとか経済を回していたのですが、もう限界にまできています。


先日、平和で穏やかな国・ニュージーランドにはあまりに似つかわしくない、大規模なワクチン規制反対のデモが、首都・ウェリントで行われました。1,000人を超えるデモ参加者は、国会議事堂周辺にテントを張って立て篭もり、3週間以上もの間、警察と睨み合いが続きました。最後は、警察が強制退去に踏み切りましたが、デモ参加者が、物を投げたり火をつけたり、散々暴れ回って抵抗している姿をニュースでみて、「ここ、ニュージーランド?」と目を疑いました。治安が悪くなっていると感じます。


ニュージーランドの経済の再生は、最重要課題です。しかし、未だにオミクロン感染者数は、毎日1~2万人規模で増え続けています。政府は、すでにピークアウトしたと言っていますが、重症者数と死者数がジリジリと増えていて、医療崩壊が心配です。


それでも、経済活動再開に向けて次々に規制緩和を打ち出すニュージーランド政府。経済状況が崖っぷちにまで追い込まれているのが透けて見えます。家賃も物価もかつて経験したことがないほど上昇していて、国民の生活を脅かしています。キャベツが半玉5ドル(約500円)、ほうれん草が1束8ドル(約800円)の値札を見た時には、スーパーの野菜売り場の前で立ちすくんでしまいました。もちろん、ガソリン代も爆上がりです。


ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、これがニュージーランドの現状です。この2年間で受けた経済的損失を、これからなんとか挽回していかなければなりません。国境再開はそのための第一歩となるべきです。時間がかかると思いますが、とにかく前進あるのみのニュージーランドです。


当社としては、安心して留学生を受け入れられるかどうか、今は見極めの時期と思っています。コロナ感染で隔離している人が多すぎて、ラグビーの練習や試合に人が集まらずキャンセルが続いている状況で、現実的にラグビー留学の受け入れは難しいです。


2年間のブランクは長すぎたなあと感じる今日この頃です。

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