今週末から、ニュージーランドカレッジラグビーのシーズン開幕です。
ウェリントン州のカレッジラグビーシーズンの仕組みは、日本の高校ラグビーとは違います。ラグビーシーズンの5月〜8月を通して、プールに分かれてリーグ戦が行われそれぞれのプールの優勝を競います。(ニュージーランドの大会は、全てリーグ戦です。)
リーグ戦のプールの振り分けは、一軍、二軍、三軍、、、などには関係なく、各チームの実力によって分かれます。
各校の一軍、二軍、三軍、、、すべてのチームひっくるめて、上位10位がプレミアリーグ、11位から以下を、プレミアセカンド、プレミアサード、、、というようにプールに分け、それぞれのプールでリーグ戦を行い優勝を争います。
つまり、弱小校の一軍と強豪校の三軍が同じプールになったりすることもあります。
そのプール分けを行うグレーディングと言われる試合が今週末から5月末まで行われます。グレーディングが終われば、本格的なリーグ戦が始まります。
チームの実力でプールを分けることで、100点差などの大差のゲームが少なく、接戦が増えます。そして、一軍も二軍も三軍も、全てのチームが毎週試合ができ、さらに優勝を目指すことができます。
ニュージーランドのカレッジラグビーは、まず第一に選手がラグビーを楽しみ、やる気がでるような大会の運営をめざしています。ラグビー人気が衰えないような工夫がされているのです。
最近トップリーグで、NTTドコモのTJペレナラが楽しそうにプレーしている、というコメントをよく聞きますが、ニュージーランドでは、みんな本当に楽しんでラグビーをしています。もちろん、見ている側も僅差のゲームにハラハラし、チームの応援にも力が入ります。
今年、ウェリントン州U19以下のプレミアリーグには32チームがエントリーしています。去年の3月から留学の受け入れが禁止されているので、留学生の姿が見当たらないのが寂しいですが、シーズン開幕、楽しみです。
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