先週の火曜日の深夜からはじまったロックダウンですが、感染者の増加により今週金曜日まで延長が決まりました。現在の感染者数は、オークランドで137名とウェリントン11名で合計148名です。
このロックダウンの1週間で、政府がくまなく追跡調査を行った結果、8月7日にシドニーから到着したビジターが感染元と判明しました。しかし、厳しいニュージーランドの入国規制や2週間のホテル隔離をくぐりぬけ、いったいどうやってデルタ株が外に出てしまったのか。謎は深まるばかり。
ニュージーランドの入国は、空港到着から2週間のホテル隔離の間、人との接触はほぼ0です。経験上、ほんとうにほんとうに厳格な隔離対策です。そんな中でも侵入を許してしまう、、、デルタ株の感染力の強さは脅威です。
たった1名の感染者で全国ロックダウンを決めたニュージーランド政府に、「やりすぎでは、、、」という声もありましたが、ここ1週間の感染者の増加を見ると英断だったように思います。
現在は、ロックダウンで感染拡大を抑えこみ、感染経路を追跡しながら濃厚接触者を特定し、PCR検査で感染者を徹底的に炙り出してます。そのため、しばらくは感染者数が増えていくとのこと。
政府の素早い対応で、感染者は今のところオークランドとウェリントンに限局されていて、全国で毎日行われている下水の調査でも、オークランドとウェリントン以外の地域でコロナは検出されていません。このままいけば、金曜日には南島はロックダウンが緩和されるのではないか、と期待されています。
また、この1週間でワクチン接種が加速しています。現在、12歳以上の人口の約40%が第一回接種を終了しています。このまま順調にいけば、9月末までには全国民の90%が第一回目のワクチン接種を終了する計算だそうです。人口が少ないので、あっという間ですね。
今回、オークランドで見つかった感染者の多くは20歳前後の若者でした。そのため、行動範囲が広く、短期間で感染が一気に広がってしまいました。感染予防には、人流の抑制が本当に大切だと実感しました。
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