先日、ニュージーランドの入国規制が全て解除されました。これで、ワクチン接種証明を持っていれば、ニュージーランドへどの国からもコロナ前のように入国できます。陰性証明も、到着後の隔離も必要ありません。
この入国規制解除は、コロナで壊滅的な打撃を受けた観光と留学産業にとって朗報です。現在、ニュージーランドの高校や大学は、新学年の始まる来年2月の本格な留学生受け入れに向けて、急ピッチで準備を進めています。
しかし語学学校といえば、留学生の受け入れを始めたところもありますが、いまだに休校しているところも多く、コロナで受けた影響の深刻さが窺い知れます。この2年半の空白を埋めるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
ニュージーランドの経済状況も、日本人観光客や留学生の向かい風となっています。今まで経験したことのないほどの物価高や数年来の円安が災いして、留学費用がかなり割高に感じます。来年の留学生受け入れ本格始動までに、少しでも経済が落ち着いてくれると留学生にとってありがたいです。
ニュージーランドの国内のコロナ感染状況ですが、毎日5000人近い新規感染者が報告され、収束したとは言い難い状況です。さらに、冬のインフルエンザの流行もあいまって、医療は崩壊寸前とニュースで報道されています。
しかし、ニュージーランド国民はといえば、ウィズコロナの生活にすっかり馴染んでいて、平穏な毎日を送っています。ニューノーマルで定着したリモートワークを楽しんでいる人も多くいて、時間をうまく使って運動したり、DIYしたり、、、さすが人生を楽しむ達人たちだな、と感心します。連日のコロナ報道に対する興味も薄れ、室内ではマスクをしていても、外でマスクをしてる人はほとんど見かけません。
実際、私の周囲ではほとんどの人がすでにコロナに感染していて、感染していない人の方が少ない印象です。感染者の累計数は160万人を超え、人口500万人のニュージーランドですから、感染者の割合はかなりのものです。さらに無症状者も入れると、実際の感染者数がはるかに多いことが想像できます。去年の年末まで、感染者0でコロナ優等生だったニュージーランドが嘘のようです。
海外からニュージーランドへ入国できるようになったとはいえ、日本の水際対策は変わらず厳しいので、短期留学生や旅行者は注意が必要です。日本に帰国する際、ニュージーランド出国72時間以内のPCR検査の陰性証明がいるのですが、これが思わぬ問題となることがあります。
例えば、ニュージーランドで感染してしまった場合。1週間隔離を終了しても検査でなかなか陰性にならず、帰国できないケースが発生しています。その場合は、PCR陰性になるまで滞在を延期するか、もしくは大使館に行って、治癒しているという証明書を出してもらう手続きをしないといけないそうです。いづれにしても時間と手間がかかり、費用も全て自己責任となります。コロナ感染症をカバーする保険に加入することを強くお勧めします。
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