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ニュージーランド、ウィズコロナに舵をきる。



現在、新型コロナ感染対策レベル2のウェリントンです。集まる人数の制限はありますが、なんとか市中感染0で日常を過ごすことができています。


昨日、アーダーン首相よりニュージーランドのコロナ感染対策が、ゼロコロナからウィズコロナに徐々に移行する旨の発表がありました。


現在、オークランドとハミルトンの一部がレベル3のロックダウン最中ですが、これを、感染者の有無に関係なく、段階的に解除する方向とのことです。


ニュージーランドはもともと、来年の初めからウィズコロナ政策へ移行する予定でした。政府のシナリオでは、12月末までに対象年齢者の90%がワクチン接種を完了し、来年からビジネス関係者や長期滞在者を対象に入国を許可し、入国時の隔離対策も緩和するつもりだったのです。


しかし、8月にデルタ株の市中感染が見つかったことで、ロックダウンへ逆戻りとなってしまいました。オークランド以外の地域は、3週間でロックダウンが解除となりまいたが、オークランドのロックダウンは7週間目に突入しています。


オークランドでは最近、ロックダウンの規則違反者が続出し、トラックの荷台に乗ってオークランドから脱出してきたというまるで映画のような脱出劇があったり、ロックダウン反対デモが起きたり、住民のストレスもかなり限界に近づいているようです。


政府は、もっと接種率が上がってからロックダウンを解除したかったようですが、デルタ株に思いのほか手こずってしまい、ロックダウンの最中でも毎日20人前後の新規感染者が見つかっています。残念ながらゼロコロナは諦めざる得ない状況となってしまったようです。


ウィズコロナへ舵を切ってからの政府の対応は早く、ロックダウン解除へ向けたて、集まれる人数、営業できる職種、学校やレクリエーションなどの条件緩和の3段階プロセスが、すぐに発表になりました。


さらに、11月からワクチンパスポートが発行されるとのことで、今日、その説明もありました。11月以降はさまざまな場所でワクチンパスポートの提示が必要となりそうです。


また、ニュージーランド航空は10月より、ワクチン未接種者の搭乗を拒否すると発表しています。つまり、ニュージーランドと海外を往復したければ、ワクチン接種は必須となりそうです。


ワクチン接種をコロナ対策の切り札としているニュージーランドですが、一定数のアンチワクチン主義者がいるのも事実です。政府が理想とする完全接種率90%の壁は高く、現在は50%手前で足踏み状態が続いています。アーダーン首相は、「家族への最高のクリスマスプレゼントはワクチン接種です」と記者会見で訴えていましたが、こればかりは個人の意見が尊重されるので、どうしようもないようです。


先日、コロナ対策が成功している国ランキングの発表がありました。長く1位をキープしていたニュージーランドは、ここにきて一気に38位に転落してしまいました。理由は、デルタ株のオークランドでの感染拡大とワクチン接種率の低さ。ニュージーランドがまた1位に返り咲きする日は来るのでしょうか。


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