ニュージーランドと日本の国境が開くまで、しばらくラグビーだけでなくニュージーランド国内の情報をブログに書いていきたいと思います。今回は、アメリカズカップについてです。
先日、オークランドで行われていたヨットの世界大会・アメリカズカップで、チーム・ニュージーランドが前回に引き続き優勝し、2連覇を達成しました。にわかファンなので詳しいことはわかりませんが、とにかく優勝は本当に嬉しいです。ロックダウンが解除されたオークランドでは、たくさんの人でお祭り騒ぎだったようです。
ニュージーランドが世界に誇る二大スポーツが、ラグビーとヨット。ニュージーランドは個人のヨットの保有率世界ナンバー1で、どの港にもたくさんのヨットが繋留しています。ヨットで生活している人もいるし、ヨットが身近な存在です。
今回、にわかファンとしてテレビでアメリカズカップを観戦しましたが、自分が想像していたヨットとはるかに違って、そのハイテクっぷりに驚きました。ヨットか海面から若干浮いていたのにはびっくりです。
最新技術を駆使して風や進路を分析して進むヨットレースと、ボール一つ持って泥まみれでひたすら前進を試みるラグビー、真逆なスポーツのようですが、共通するのはとにかく屈強な身体が必要なことでしょうか。どちらも運動大好きなニュージーランド人に向いているスポーツです。
アメリカズカップでは、優勝したチームが次の開催日程や場所を選択できるとか。次回もニュージーランドなら、ウェリントンでやってくれないかな、、、なんて思っていましたが、今のところニュージーランドで開催できるかどうかは五分五分の確率なのだそうです。
今回、アメリカズカップ開催のため、オークランドでは100億円以上の税金を使い、さらに80億円以上をかけて会場を整備してきました。当初は、海外からの観光客がたくさん訪れ、その経済効果は800億円以上と予想されていました。
ところが、新型コロナにより海外からの観光客の入国を禁止したことで、予想をはるかに下回る収益しかあげることができなかったとのこと。連日、アメリカズカップを観戦するためにたくさんのニュージーランド人がオークランドを訪れ、その賑わいをニュースで見ていたのですが、国内観光客だけでは十分な収益が得られなかったようです。もし海外からの観光客が来てくれていたら、彼らが消費してくれるお金はその比にならないほど多額だったはずです。結局、次回大会を開催するための資金不足で、ニュージーランドでの開催が危ぶまれているとのこと。
コロナ禍で世界大会を開催することは本当に大変です。それでも、チームニュージーランドの2連覇の快挙は、国民にたくさんの喜びと、ロックダウンで冷え込んでいたオークランドの外食産業に活気を与えてくれました。
しかし、この大会で国内だけで経済を回していくことの限界が見えたのも事実。現在、ニュージーランド政府とオーストラリア政府との間で、国境再開に向けて協議が行われていて、来週には何か発表がありそうです。一番のお得意様のオーストラリアと自由に行き来することができれば、観光業の復興が期待できそうです。
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